鎌倉で竹の製品や内装材の販売、竹を用いたインテリアの企画・設計・製作等を行う寅堂のウェブサイトです。


四つ目垣(初釜にあわせて)




「華奢に、強く」
然る老庭師に教えて戴いた四つ目垣の基本だ。 これは、数寄屋建築にも一脈通ずるものだと心に刻んである。

「母も年ですから、何でもいいんです」 という四つ目垣の製作依頼に、意気込んだ。 新年の茶席「初釜」に間に合わせ欲しい、という一念が 何でもいいので、という言葉に置き換えられたのだと 思いつつ、年老いた茶人のための四つ目垣が どう有るべきか、答えはそう多くないと思いました。 老いた人のためにこそ、限られた条件のなかで精一杯 作らせていただく事そこ、大切な事だと感じた仕事でした。

初釜に間に合うよう作らせて戴いた四つ目垣。 いつまでも、華奢に強くあって欲しいと思います。

(山田修一)

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