四つ目垣(初釜にあわせて)
「華奢に、強く」 「母も年ですから、何でもいいんです」 という四つ目垣の製作依頼に、意気込んだ。 新年の茶席「初釜」に間に合わせ欲しい、という一念が 何でもいいので、という言葉に置き換えられたのだと 思いつつ、年老いた茶人のための四つ目垣が どう有るべきか、答えはそう多くないと思いました。 老いた人のためにこそ、限られた条件のなかで精一杯 作らせていただく事そこ、大切な事だと感じた仕事でした。 初釜に間に合うよう作らせて戴いた四つ目垣。 いつまでも、華奢に強くあって欲しいと思います。 (山田修一) |